091981 ランダム
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ももちランド

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小鳥と木の葉

      小鳥と木の葉


 赤い小鳥が折りました。赤い小鳥のおかあさんは、病気になってしまいました。
 
木の上の巣の中で、いつも寝ていました。

「ぴっ、ぴっ、ぴっ」

 そういって、鳴きながら、赤い小鳥は山を飛んで、食べ物をさがしました。

小虫や、木の実などを見つけては、寝ているおかあさんに、持ってきてあげました。

「すまないねえ」と、寝ているおかあさんは、いいました。

「たくさん食べて、早くよくなってちょうだい」と、赤い小鳥は、いいました。

 ある日のことでした。山を飛んでいる、この赤い小鳥を、一羽のはげたかが、見

つけました。

「やあ、きれいな小鳥だ。うまそうだ。執って食べてろう」

こわいはげたかです。すぐに赤い小鳥を追っかけてきました。

「わあ、たいへん!ぴぴっ、ぴっ!」

驚いて、赤い小鳥は一生懸命飛んで逃げました。

「はははは、逃げようたって、逃がすものか」

「許してください。かんべんしてください」と、赤い小鳥は頼みました。

「わたしがいなくなると、病気のおかあさんに、えさをあげるものがおりません。

許してください」

「わしの知ったことか。待てえっ!」

 はげたかは、目を光らせて追っかけてきます。

 赤や黄色の山のもみじの木の葉たちは、小鳥をかわいそうに思いました。風もな

いのに、ひらひら、ひらひらと、散りました。それで、小鳥が木の葉か、木の葉が

小鳥かわかりません。

「おや?どこへいったかな・・・・・」

 はげたかが、きょろきょろしているまに、赤い小鳥は、うまく逃げることができ

ました。


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